日本は技術大国と言われ、ものづくりによって繁栄してきました。その日本がものづくりにおいて欧米のみならず、アジアにおいても競争力が低下してきています。
「2019年ものづくり白書」の競争力強化のための4つの方策では、「顧客の新たなニーズに対応したサービス提供型のビジネスモデル」「強みを活かした市場の開拓・拡大」と営業に関わる二つの方策が含まれていました。
企業の活動は、「作る」「売る」、この二つに集約されます。しかし日本は、売る機能に関しての研究が欧米に比較して遅れています。
私が初めてセールストレーニングを受けたのは20代、ゼロックスが行っていたPSS(Professional Selling Skill)です。このトレーニングで受けたテクニックを今でも使うことがありますが、驚くのはいまだにこのトレーニングが時代にあった改善を行い、提供し続けていることです。
そしてPSSのあと、色々なセリング論や営業戦略論が出てきていますが、40年以上研究し続け、時代に適した改善や新たな理論が出てきていることです。アメリカの営業組織はこれらの知識を基盤として持っており、この基盤を前提に企業は営業戦略を構築しています。
すなわち、ターゲット顧客を設定すれば、その顧客を攻略する基本戦略は会社側も担当営業も共通理解した状態にあるということです。そして、こうした基盤を持っている組織は、環境の変化への対応力も強くなります。
ものづくり白書にある「顧客のニーズに対応したビジネスモデル」、「強みを活かした市場の開拓」ともに法人営業の重要なミッションだと思います。
日本企業を元気にするための「売る」機能の手助けをし、企業の成長を支援できればと考え、この会社を設立しました。